屋島鞄の材料である帆布。これは製作時に帆布を「反(たん)」といった数量で仕入れます。一反は、通常50mや100mの単位で工房までやってきます。
すべてのカバンを帆布のロスなく作り上げるのは難しく、1ロット製作の度に数メートル単位で余りが発生します。これら余りを残反と言うのですが、どこのカバン工場でも大量に眠っているものです。
そんな帆布の残反を使って、ミニポーチを作りました。今回は、薄紫色の軽やかな色合いの帆布を選んで作っています。ファスナーにはYKK製のビスロンタイプ。ちょっとやそっとじゃ壊れないよう、ナイロン製の裏地も付けています。
サイドには、アクセサリー装着用の紐ループ。持ち手やファスナーエンドにヌメ革など・・・遊びココロ満載です。男性なら筆記用具を入れたり、女性なら化粧道具を入れたりで、使い方は無限大です。
もう一つのおまけは、リップクリームホルダー。冬場になると、男性でもリップクリームを持ち運ぶ人が増えてきました。いざ鞄に入れておくと、リップのフタが空いて、ベローンと中身が飛び出す・・・なんて事態を経験したことがあるのは、僕だけじゃないはず。しっかり革でリップを守ってあげましょう。
こちらも工房の余り革で作ったものですよ。
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