もともとの憧れは、1980年代に国内のオフロードシーンで名をはせた、北欧ブランドのグローブ。この頃のグローブは、シンプルながらも使いやすく、それでいて格好良かった記憶があります。当時のロードバイクの路線とは一風異なる、ヨーロッパのテイストが日本に持ち込まれていたのです。
そして2022年の今、オフロードバイクは大型化し、アドベンチャーバイクとして一つのジャンルを築きました。BMWのGSを筆頭に、アフリカツインやテネレなどといった、一つのカテゴリーとして、全世界で人気車種になっています。あのハーレーも、アドベンチャーバイクを出しましたしね。
そんなバイクに乗るユーザーの手を見てみると、たいていの方が、ロードバイク用のゴツゴツとしたグローブか、手の甲にナイロン、平に合成皮革を使う、モトクロス風の公道では何とも安全性に心許ないグローブを使われる方が多いように感じます。
今のアドベンチャーやスクランブラーといったバイクに似合うデザイン、操作に適したパターンを使い、安全性も必要にして十分な100%鹿革のグローブを作りました。機能優先ながらもデザイン的には、多感な少年時代をともに過ごしたヨーロッパのグローブをイメージしています。
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