ワークグローブをモチーフにして、パターンをライディング用に作り変えたディア・ワークグローブ。そのウインターバージョンとして人気のあったディアウインターワークグローブ。手の甲の全てのデザインを廃し、あえて厳ついバイクグローブの出で立ちを捨てたスタイルは、屋島工房で最も人気のあるグローブの一つとなりました。
これまで僕のバイクには、長らくグリップヒーターが付いていて、ディアウインターワークグローブとグリップヒーターの組み合わせで、冬のツーリングは無敵と思っていました。しかし一昨年、新車で買ったバイクには、何を思ったか,グリップヒーターを付けませんでした。そして迎えた屋島工房の極寒ツーリング。0℃付近の気温の中、久しぶりに手のかじかむ思いをしました。
「もっと防寒力を上げたモデルを作りたい」。グローブの防寒力は、冷たい革の表面と手の皮膚の間にどれだけ動かない空気層を作れるか、その空気層の厚さに防寒力は比例するものと、長年の実験の結果理解しています。
手袋に最適な空気層を作る素材の一つとして知られているのがフリース生地。数あるフリース生地の中から、フリース生地の先駆者として、登山家やアウトドア愛好家から選ばれているのが「ポーラテック・ウインドブロック」です。モチモチ・フワフワでありながら、風を防ぐメンブレンを備えた生地をグローブインナーの手の甲に仕込みました(見えない部分ですが)。
同時にグローブを2cm程ロングにして、袖口から入る冷気を更に防いでいます。
防水・透湿のサイトスフィルムも内蔵しており、巷で言う「全天候型ウインターグローブ」と性能は同一です。
「もう少しグローブが暖かかったら良いなあ・・・」とお考えの方、ぜひ一度お試しください。
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