甲側に使われたのは、これまでグローブに用いられることのほとんど無かった、フィンランド・エルクを使ったグローブ。
フィンランド・エルクとは、北欧を中心に生息する「ヘラジカ」の仲間。アメリカ大陸で「エルク」と呼ばれるものとは違い、高級バッグや財布などの小物に使われる革です。
ゴツゴツとした荒っぽいシボを表面に持つのが特徴で、しかも厚さは3.5mm〜4.0mmといった、通常グローブでは絶対に使われない、極厚の物を採用しています(牛革の場合、通常1.4mm以下です)。
通常の二倍近い厚みがあり、普通こういう革を使うと、指の曲げ伸ばしが硬くなり、操作性に影響するのですが、フィンランド・エルクは、とてもしなやかで柔らかく、ソフトなグローブに仕立てることができました。しかも、柔らかいだけじゃなくて、その厚みゆえ、手を守るプロテクション効果や、保温性も秀逸。
生きていた頃の傷など(強度に影響の無い物)をあえて折り込み、同じ物が二つとないざっくりとした革の風合いも魅力です。
使いやすいショートモデルに加え、袖口までも覆うセミロングモデル・ウインターグローブも加わりました。手を入れてみて初めて分かるその独特な感触・・・ぜひお試しください。
※2012年モデルから、ヘリ革(いちばん袖口のパイピングをしている革)が鹿の床革→通常の鹿革に変更となりました(写真は床革仕様です)。
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